# セキュリティの概要

> Source: https://docs.lorel.ai/specifications/security-overview/

Lorel.ai における通信・保存データの暗号化、AI 機能の安全性とガードレール、機密情報の自動マスキング、およびプラットフォーム全体のセキュリティ対策について説明します。

## 概要

Lorel.ai では、通信経路と、データベース・オブジェクトストレージに保存されるデータを暗号化して保護しています。

AI 機能には、有害なコンテンツを抑止するコンテンツフィルタと、プロンプトインジェクション（不正な指示）を検知するフィルタを、ガードレールとして標準で適用します。また、クレジットカード番号やクラウドの認証情報などの機密情報を、自動的に伏せ字にします。ただし、個人情報の保護レベルは、初期設定では「保護なし」です。詳細は「3. 機密情報の自動マスキング」を参照してください。

これらの保護機能はプラットフォーム全体に標準で組み込まれており、お客様側で個別の設定を行わなくても適用されます。

## 提供されるセキュリティ機能

Lorel.ai が標準で提供するセキュリティ対策と防御機能の一覧です。

| 機能分野 | 主な対策内容 | 設定・変更 |
|---|---|---|
| 通信の暗号化 | Web ブラウザや外部サービスとの通信を TLS（1.2 以上）で暗号化します。ブラウザ向けの HTTP アクセスは自動的に HTTPS へ転送され、HSTS（有効期間約1年、サブドメインを含む）を適用します。 | 自動適用（変更不要） |
| 保存データの暗号化 | データベースおよびオブジェクトストレージに保存されるデータを、保存時に暗号化します。 | 自動適用（変更不要） |
| AI 呼び出しの一元管理 | AI 機能の呼び出しをプラットフォーム内の共通の実行経路に集約し、ガードレールを適用します。利用状況とガードレールの作動状況はモニタリングしています。 | 自動適用（変更不要） |
| コンテンツポリシー・ガードレール | 有害なコンテンツを対象とするコンテンツフィルタを AI の入力と出力に、プロンプトインジェクション検知フィルタを AI の入力に適用します。 | 自動適用（お客様の設定で無効化できません） |
| 機密情報の自動マスキング | クレジットカード番号やクラウドの認証情報などの機密情報を検出し、AI の入力と出力で自動的に伏せ字にします。 | 自動適用（お客様の設定で無効化できません） |
| アクセス制限・レート制限 | ネットワーク境界（WAF）で IP アドレス単位のアクセスを制限し、主要な API ではアプリケーション内部でも制限します。認証 API には、より厳格な専用の制限を適用します。 | 自動適用（変更不要） |
| 悪意ある通信の検知・遮断 | API に対する既知の攻撃パターン、既知の悪意ある IP アドレスからの通信、および既知の自動化ツールに特有のリクエストを遮断します。 | 自動適用（変更不要） |
| ブラウザセキュリティ | クリックジャッキング対策など、Web ブラウザ側で機能する各種のセキュリティヘッダーを Web コンソールに標準で適用します。 | 自動適用（変更不要） |

## 1. 通信とデータの暗号化

### 通信経路の暗号化（イン・トランジット）

- Web ブラウザや外部連携サービスから Lorel.ai への通信は、TLS（Transport Layer Security）1.2 以上で暗号化されます。
- ブラウザ向けの HTTP アクセスは、自動的に HTTPS へ転送されます。API への暗号化されていない HTTP アクセスは受け付けません。
- 「HSTS（HTTP Strict Transport Security）」を有効にしており（有効期間は約1年、サブドメインを含みます）、対応するブラウザに HTTPS での接続を強制します。

### 保存データの暗号化（アット・レスト）

- データベースおよびオブジェクトストレージに保存されるデータは、保存時に暗号化されます。
- 暗号化はプラットフォームの基盤で自動的に管理されるため、お客様側で鍵の管理や設定を行う必要はありません。

## 2. AI 利用の安全性とガードレール

AI エージェントの実行には、企業での利用を想定した安全策を、複数の層で適用しています。

### AI 呼び出しの一元管理

AI 機能の呼び出しは、各機能が個別に生成 AI サービスへ接続するのではなく、プラットフォーム内の共通の実行経路を通して行われ、ガードレールが適用されます。AI の利用状況とガードレールの作動状況は、モニタリングしています。

### ガードレールとコンテンツポリシー

- **有害コンテンツの抑止。** 有害なコンテンツを対象とするコンテンツフィルタを、AI への指示文や分析対象のデータの入力と、AI の出力に適用します。
- **プロンプトインジェクション対策。** AI に渡す指示文や、インシデント・テレメトリ・チケットに由来する入力テキストに、悪意ある不正な指示が含まれている場合に備えて、プロンプトインジェクション検知フィルタを適用します。検知した場合は、その入力に対する AI の処理を中止します。
- **外部ツールから取得したデータの扱い。** AI が調査の途中で外部ツールから取得したデータは、指示ではなく参照用のデータとして扱うよう、AI に指示しています。ただし、これらの対策で、プロンプトインジェクションを完全に防げるわけではありません。
- **適用範囲。** これらのガードレールは AI エージェントの実行に自動で適用され、お客様の設定では無効化も緩和もできません。

### データ処理リージョン

AI 機能の処理（ガードレールによる入力・出力の検査を含みます）では、データがアジア太平洋地域内の日本国外のリージョンで処理される場合があります。

## 3. 機密情報の自動マスキング

AI にデータを渡すときと、AI が回答を出力するときに、機密情報が露出するリスクを減らすため、自動マスキング機能を備えています。

### マスキングの対象となる情報

クレジットカード番号やクラウドの認証情報などの機密情報が、マスキングの対象です。

個人情報（住所・メールアドレス・ユーザー名・電話番号）は、入力側と出力側のそれぞれについて、「ブロックする」「内容を隠す」「保護なし」から選択できます。設定の単位は、標準エージェントではプロジェクト、カスタムエージェントではエージェントです。初期設定は「保護なし」です。詳細は、[AI Agents の概要](/guides/ai-agents/)を参照してください。

### 動作のルール

- **入力と出力の双方で検出します。** AI の出力（分析レポートやコメント）と、AI への入力（ユーザーが入力したプロンプトやインシデントの内容など）で、対象の情報を自動で検出し、伏せ字にします。AI が外部ツールから取得したデータについても、機密情報を伏せ字にします。検出は自動判定であり、すべての情報を網羅するものではありません。
- **機密情報のマスキングは、無効化できません。** プロジェクトやロールに関わらず適用され、お客様側でマスキングを解除する設定はありません。

## 4. 基盤防御・アクセス制御

外部からの不正アクセスやサイバー攻撃からシステムを保護するため、複数の防御機構を備えています。

### 多層のアクセス制限

- **アクセスの制限。** ネットワーク境界（WAF）で IP アドレス単位の短時間の集中アクセスを制限し、認証や外部からのイベント受信などの主要な API では、アプリケーション内部でも制限します。
- **認証の保護。** ログイン画面や認証 API には、総当たり攻撃（ブルートフォース攻撃）やクレデンシャルスタッフィングへの対策として、通常の API よりも厳格な専用の制限を適用します。ログインの失敗が続くと、段階的に制限が強まります。

### 不正なリクエストや攻撃の検知と遮断

- **API の防御。** API に対する既知の攻撃パターンに該当するリクエストを検知し、遮断します。
- **不正な IP アドレスへの対策。** 既知の悪意ある IP アドレスからの通信を自動的に識別し、遮断します。
- **自動化ツールへの対策。** 既知の自動化ツールに特有のリクエストを遮断します。

### ブラウザセキュリティ

Web コンソールへのアクセス時には、クリックジャッキング対策のヘッダーなど、各種のセキュリティヘッダーをブラウザへ送信し、クライアント端末側の安全性を高めます。

## 5. セキュリティ機能の適用方針

Lorel.ai のセキュリティ機能は、安全を既定とする考え方（Secure by Default）に基づいて設計されています。

- **標準で適用されます。** 通信と保存データの暗号化、AI のガードレール、機密情報のマスキング、基盤防御は、すべてのお客様に共通で標準適用され、お客様の設定では無効化できません。
- **セキュリティを下げる設定は提供していません。** 暗号化の解除、ガードレールの無効化、機密情報のマスキングの解除などの設定は、セキュリティの品質を維持するため、提供していません。ただし、個人情報の保護レベルは、AI エージェントの設定で選択できます。

## 制限事項

フィルタや防御機能は、既知のパターンや自動判定に基づいています。あらゆる攻撃や情報を検知・遮断することを保証するものではありません。

## 関連機能

- [ユーザー認証](/getting-started/user-authentication/)（ログイン認証、パスワード要件、およびアカウント保護の仕組み）
- [ロールと権限](/getting-started/roles-and-permissions/)（組織およびプロジェクト内での参加ユーザーごとのアクセス権限の制御）
- [取得データの取り扱い](/specifications/data-handling/)（データの保存期間の満了に伴う自動削除の運用と、契約終了時のデータの取り扱い）
- [AI Agents の概要](/guides/ai-agents/)（AI エージェントの設定と、個人情報の保護レベルの選択）
